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50代GAYたいちによる日々のひとりごと

救済

仕事関係の知人から、フリーターで半ばフラフラしている自分の息子を、僕の会社で働かせてもらえないだろうか?と相談されました。

 

その息子というのが・・・

 

29歳独身男性

現在コンビニでバイトをしながら、趣味のゲーム配信をしている

最終学歴は都内の某有名四大

3年前まで都内のIT関連の会社に勤務、しかし人間関係のもつれから退職代行を使って退社

 

その後実家に戻り、再就職はせずフリーターをしている

 

父親である知人曰く「人との関りに煩わしさを感じているところがある」とのこと

退職の理由を聞いても、はっきりとは答えないらしい

 

ここまで聞くと「うちではちょっと」と言いたいのが正直なところだったのですが・・・

 

涙目で「なんとかしてやりたいのですが」と話す知人を見るにつけ、無下にも出来ない感じになり、とりあえず本人に来てもらい面接をすることにしました。

 

その面接が昨日でした。

 

事前に副社長のヒロ、テツ専務、カズ常務にも相談してありました。

 

テツとカズからは「大丈夫なんですか?」と散々言われました。

ヒロは「面白そうな奴じゃん?」と能天気な反応。

 

そこで人を見る目に関して信頼を置いている、テツとカズに面接を任せることにしました。

 

我が社に現れた知人の息子

高身長で高学歴、そこへ高収入が加われば、一時流行った3高という感じ(笑)

まあうちの会社だと、高収入は??だけどw

ゲーム配信をやっているというので、オタクっぽいのかな?と勝手に思っていたけど、無難にスーツを着こなす、至って普通のアラサー男子という感じでした。

 

とりあえず、社長の僕や副社長のヒロが出て行くと恐縮するだろうということで、ささっと自室に退散しました。

 

時折、ガラス越しに見える応接室で行われている面接風景を、ちらっと覗いていました。

緊張しているのか?それとも自分の意志ではない面接だからなのか?表情が硬い

 

でもテツとカズの質問には、ちゃんと答えているようでした。

 

4~50分くらい経ったところで、カズに呼ばれて僕も応接室へ・・・

 

テツとカズには一旦席を外してもらって、僕とふたりで話すことにしました。

自販機で買ったコーヒーを差し出して「ここからは面接じゃなくて、お父さんの知り合いのおじさん相手に話しをするという感覚で良いから」と言うと、少しニコッとしてくれました。

 

もっと擦れた雰囲気の人なのかと思いきや、印象はそんなに悪くはないなと

ただ、どこか心を閉ざしている雰囲気は大いに感じました。

 

「なんか楽しそうな会社ですね」と彼

彼の視線の方向へ目を向けると、応接の窓の向こうで、休憩している若い部下達が楽しそうにダンスの練習をしているという

よりによってw

「あはは、休憩中は皆好き勝手なことをしているんだよね、うちは見て分かる通り小さな会社だから、社員同士の関係もどこか密なところがあるんだよね、まあ良く言えばアットホームって言うのかな」と笑ってごまかす僕

 

ちなみにうちの社員、まあ僕もだけど、10時と3時に休憩を入れる習慣があります(笑)

 

でも、ここから彼の口が少しづつほどけ始め、大学卒業後に新卒で入った会社でのこと、前職のことや退職理由など、そして自分のことについて話し始めてくれました。

 

彼のお父さんが言っていたように、子供の頃から人との関りが苦手で、大人になるとそれが煩わしさに変わっていったという

 

何が彼をそうさせたのかは分かりませんが・・・

 

社会人になってからも、そんなスタンスでいたせいか?どこか変人扱いをされたり、一線を引かれてしまったり・・・

 

しかしそんな状況は、人との関りを好まない自分にとっては、むしろ好都合だと感じていたけど、一方で居心地が悪いのも確かで・・・

 

そして3年前まで勤めていたIT系の会社では、上司や同僚からイジメ的な行為をされるようになり、そのうち「くだらない」「だるっ」と思って出社拒否をし、その後すぐに退職代行を使ってバックレたと・・・

 

ただ、そんな自分自身に嫌気が差していたのも事実だけど、どうしたら良いのか分からないでいたという

 

無職になって、仕方なく実家に戻って来たものの、再就職する気にもなれず・・・

だけど生活はしていかないといけないということで、とりあえず知人がやっているコンビニでアルバイトをしているのだという(しかも深夜帯)

 

これをどう捉えたら良いのか?

 

わがまま?堪え性が無い?それとも人間関係に恵まれなかった?

はたまた彼の生い立ちの中で何かあったのか?

 

初対面であまり深く切り込むのも何だかなと思い・・・

「自分は今後どう生きていきたいのか?」と質問すると、少し困惑した顔をしながら黙ってしまいました。

 

「じゃあ、質問を変えようか?単刀直入に聞くけど、うちの会社で働きたい?」と聞くと・・・

 

一拍置いてから「はい」と頭を下げながら言った彼

 

そんな彼を見ていると、口数は少ないが、心の中で助けを求めているのかな?と思えてきました。

 

初めは始終硬い表情でしたが、話しをしているうちに笑みを浮かべるようになりました。

 

彼が帰った後、面接をしたテツ専務とカズ常務に、どうだったかと聞くと、何故かふたりとも雇う気満々で、特にテツが入れ込んでいる感じでした。

「若い頃の自分にちょっと似てるなと思ってしまって(笑)」とテツ

そういえば昔、当時僕が勤めていた会社で、後輩として同じ部署に配属されてきたテツは、それこそ人との関りを必要最低限にして、余計なことは一切やらないし言わないという感じだったなと(笑)

 

とりあえず一晩持ち帰ろうと・・・

 

今朝、奥さんが握ったおにぎりを食べる副社長のヒロが、彼の履歴書を見返す僕に「もしヨシ(前社長)だったら、有無も言わさず、俺のところへ来い!って言うだろうな」と・・・

実は、今いる部下の中に、今回と同じようなケースでヨシが引き入れた人がいるのですが、今ではバリバリの戦力で皆と楽しそうに仕事をしています。

 

う~ん・・・

 

これは僕に課せられた人生勉強なのか?

 

うちは小さな会社なので、おいそれと新しい人を雇えるような感じではないのですが

彼の経歴や職歴を見るにつけ、もし本当にスキルを発揮できる人であるならば

ちょっと一緒に仕事をしてみたいと思ったりもします。

 

ただ、他の社員達の空気感を乱すことになっても良くないというのもあって・・・

 

なんて考えあぐねていたら「他の奴らもウェルカムだってさ!」と副社長のヒロが、先に根回しをしていたというw

 

「まずは試用期間ということで、アルバイト扱いでも良いか?」と、彼に確認するようカズ常務に指示した僕

 

返事は「よろしくお願いします」とのこと

 

彼は僕との会話の中で「このままでは良くないとは思っているんです。もうすぐ30歳になる自分自身に不安もあったりします、親父やお袋にも迷惑をかけているのは重々分かっているのですが、今日面接をして頂いて、どうにかしたいという気持ちが大きくなりました」ということを言っていました。

まあ僕の会社で働くことが、自分の人生の立て直しのきっかけになってくれたらと・・・

 

知人であるお父さんにも電話で話しをしました。

「そんなことをあいつは話したんですか?僕や家内には一切そんなことは話さないんですよ」と驚いていました。

そして丁重にお礼を言われました。

さらに「最初は前の社長さんのヨシさんに相談したんですよ」と・・・

 

ヨシ?

 

もしや?あいつが一枚噛んでいたのか?

 

聞けば最初ヨシに相談を持ち掛けたら「息子さんの経歴から、たいち社長に相談した方が親身になってくれると思いますよ」と言われたそうな

 

何だよあいつ!つい数日前にばったり会った時には、そんなこと一言も言ってなかったしw

 

すぐにヨシにも電話をして「どういうことだよ!」と詰め寄ると「へへ~ん」っておチャラけるしw

しかも「もしたいちやヒロの手に負えない時は、俺のところに寄こせ、俺が鍛え直してやるから!」と、お得意の親方気質を出してくるし・・・

 

そんなやり取りを見ていたヒロも何だかあやしいと思い「まさか、お前知ってたのか?」と問い詰めると「いやいや、マジで俺も知らなかったよ」と焦るヒロ

 

まったく(笑)

 

まだふたを開けてみないと分からないですが・・・

 

若干私情を挟んだ感がありつつも、まずは様子を見ることにしました。

ダメなら即鬼軍曹ヨシの元へ送るという事で(笑)

 

でもちょっと楽しみでもあります。

 

 

では、また次のブログで!

 

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